ニューヨーク発のTAP Projectが日本でもお目見え
3月22日は国連で制定された、ワールド・ウォーター・デー。毎年水に関係したテーマに基づいて、世界中の国連加盟国で様々なイベントが行われる。過去には、"Coping with Water Scarcity"、つまり、「水の希少性に立ち向かう」、などのテーマを掲げられた。
この日にちなみニューヨークでは、2007年よりレストランやカフェなどで”Tap Project”を展開する事により、世界の水問題に取り組むユニセフに寄付金を提供するというイベントが展開されている。今年で3年目に突入する、このTAPプロジェクトは、今年初めて東京を中心に、3月20日から3日間展開される。
世界の水事情
まず、世界の水事情についての数字をいくつか見てみよう。
· 発展途上国に住む21パーセント以上、つまり約10億人の子供たちは、きれいな飲み水へのアクセスが欠如している。
· 80%の病気や幼児の死因は水質汚染から来る。5歳以下の子供の死因の第二位はきれいな飲み水の欠如に関係している。
· 1ドルで、40リットルの安全な飲み水を発展途上国の子供たちに提供する事が出来る。
· 1ドルで、浄水錠剤を100個提供する事が出来る。
ニューヨークの水事情
ニューヨークでは13億ガロンの水道水が毎日使われており、この数字は世界の各都市の中で最高値なのであるが、1年間で40万回以上も水質テストが行われるほど、ニューヨーク市の水道水はチェックが頻繁に行われている。そのため、ニューヨークの水道水のクオリティーには定評があるのだ。
きれいな水道水が身近にある、ということが、ごく当たり前になっているニューヨーカー達。しかしながら、そのような水に恵まれない人々は世界レベルでは非常に沢山おり、世界の人々の健康に関連する深刻な問題の一つが、「きれいな飲み水不足」である、ということを、ニューヨーカー達は普段気づかずに過ごしている。
そこで、水道水使用量が世界最高レベルであり、レストランの宝庫であるニューヨークだからこそ、大きなインパクトを与え、意義のある貢献を地域から世界へ発信できるのだ、というミッションを掲げ、このTap Projectが2007年のワールド・ウオーター・デーにデビューした。
Tap Projectのミッション
ユニセフでは2015年までにきれいな飲み水へのアクセスが得られない人々を現在の半数に削減させる事を目的とし、毎年のワールド・ウオーター・デーにそれぞれテーマを掲げ、様々な啓蒙活動を行ってきた。TAP Projectが始めて展開された2007年のテーマは「水の希少性に立ち向かう」、であり、水資源のマネージメントを、国際レベル、地域レベルの両方から総合的なアプローチを行い、各地域での協力的な活動を行っていく事が非常に重要である、と呼びかけた。
このTap Projectとは、ニューヨーク市内で参加しているレストランやカフェが、普段は無料で出しているコップ1杯の普通の水に1ドルのチャージをし、集まった全資金をユニセフに寄付する、という、ごくごく単純で分かりやすいもの。しかし、地域レベルの活動を世界レベルのインパクトにするというミッションを達成するためには、出来るだけ多くの人々の理解と共感を生み出す、「単純明快」な方法を選んだ事が功を奏した、と言えよう。初年度にもかかわらず今回参加したレストランは、料理の鉄人森本氏のレストラン、MORIMOTOや老舗フランス料理店のル・ベルナルディン、リッツカールトンなど、優に200を超える数の著名レストランが名を連ねた。また、各有名レストランの固定客や、このプロジェクトに賛同した多くの人々がこの日レストランを訪れ、1ドルの水を購入していった。
また、Tap Projectの展開日であるワールド・ウオーター・デーの前日、3月21日には、ユニセフのアンバサダーであり、人気ドラマ”セックス・アンド・ザ・シティー”でも有名な、女優のサラ・ジェシカ・パーカーがホスト役を務めた前夜祭が行われたり、タイムズ・スクエアのネオンを彩るナスダックの電光掲示板にもTap Projectのサインが照らし出された他、このプロジェクトに参加するレストランの各店舗では、水滴を形どったTap Projectのロゴマークのついたサインを入り口に掲示するなどし、店舗レベル、マスメディアレベル、様々な角度からPR活動が行われた。
このTap Projectは、2007年以降、毎年3月22日のワールド・ウオーター・デーに展開おり、今年で3回目となる2009年には、ついに日本にも上陸となる。
(日本のTAP Projectのサイトはこちら:http://www.unicef.or.jp/tapproject/index.html)

Building Sustainable Businesses and Brands
by Natsuyo
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